小さなお子さんを連れて来院されるお母さん。
「虫歯は無いんですが、歯並びが不安で」
「悪くなるのではないですか?」
ご自分のお子さんの口の中を写真を撮ってる方はおられないと思います。
当院では、子供さんのお口の記録として写真を撮ります。
こんなに変わるものだというのが分かります。心配される気持ちも理解出来ます。
当院の患者さんの例を載せます。
最終的には、ハッピーエンドを迎えられたと思います。
見直してみると、結構不安になられる気持ちも分かります。
生えるタイミングや、上下の噛み合わせなど、毎回チェックで来院されていました。
6年間の記録です。。
当院では、、、
「その都度、子供さんのお口の写真を撮ります」
「必要であると診断したら、歯並びをチェックするレントゲンを撮ります」
過去と比較してこその、歯並びの診断だと思います。
診断なので、あやふやでは困ります。当たらないとお互い嫌です。
何より、成長の方向が上手く行ってると診断がついたら、、
「大丈夫です」と言いきれます。
次回来院のタイミングもお話しできます。例えば、、
「下のこの乳歯が抜ける頃だから、運動会の後に来てみてください」
具体的なお話も出来ます。
不安は漠然としてるから不安なのだと思います。
必要以上に心配するのは、心配させるのは、慎んでいます。
「乳歯列がきつく並んでいると歯並びが悪くなる」
「大人の歯が並ぶスペースが心配です」
と言った主訴で来院されました。
毎回、歯科医院で言われるのが、、、「将来は矯正が必要です」「多分凸凹になるでしょう」
さて,それは本当なんでしょうか?本当だとしたら、どうすれば良いのでしょうか?
当院の症例を載せます。
最初の歯が内側から生えてきました。
「下の前歯が後ろから生えてきました」
「乳歯を抜かなくて大丈夫なんでしょうか?」
このお子さんのケースは、抜歯も何も行っていません。
せっかくの乳歯の生え変わりなんですから、自然に任せても良いと診断しました。
当然定期的に来ていただいて、写真や資料を取って説明します。
歯医者さんが怖い!!と言われるお子さんだったので、歯科治療は受けられませんでした。
「ここだけは虫歯にしないで!」とアドバイスをしました。
「虫歯の進行止めを塗りましょう」「進行止めのセメントを詰めましょう」
と虫歯の管理もしました。少し子供さんに甘いかな?と思いましたが、、、
極論ですが、スムーズに大人の歯に生え変わりさえすれば、乳歯の段階で、砂糖の管理をきちんとしていれば良いと判断したケースです。
次の症例は、、
受け口を早期の咬みあわせの調整で改善した例です。
受け口は、早期に親御さんが気づきやすい問題です。
「家族に受け口はいないのに?」と心配顔で来院されました。
タイミングを見計らって、乳歯の咬みあわせの調整で改善したケースです。
保険内の治療です。
見た目も当然ですが、レントゲンでの確認も欠かせません。
横顔のラインが変わることが成長の要素にプラスに働きます。
受け口は骨格に現れます。出来る事を早くするように心がけています。
黄色の丸い部分を最初に削らせてもらいました。3年間にわたって経過を見ました。
少しづつ削りました。
長くかかりますが、処置自体は簡単なものです。あのままほっておけば,受け口が完成してしまうと診断しました。
矯正的に問題がゼロか?と言われれば「?」と思いますが、悪化させるのは防いでいます。
診断無く,手をこまねいているのは、、
レントゲンでの確認を載せます。
口元が,顔つきが変わったのは親御さんが理解出来ます。
左の状態でなにもせずにいたら、、この横顔のまま成長します。
女の子なので、少し気合いを入れました。定期的に来院される事をお願いしました。