乳歯の役割は、大人の歯がきちんと生えるまで頑張ってくれる事です。
たとえ虫歯にしてしまっても、治療が上手く出来なくても、ぼろぼろになっていても、、
「大人の歯が生えるスペースを守ってくれる」
これが達成されていたら良しとします。
大人の歯と上手に生え変わってくれるのを目的にしています。
早期に大人の歯の一個前の歯が失われなければ、とりあえず一安心です。
そして、、、
歯並びを悪くする原因の多くは、先天的な遺伝でありません
後天的な「指シャブリ、頬杖、寝癖、口呼吸」が主原因の事が多いです。
例え話をします。
ブルドックは全部受け口、「反対咬合」です。そこで、遺伝子を解析して「反対咬合」の遺伝子を探してみると、、、
「無かった」
他の犬と何ら変わるところは無かったそうです。違いがあるとしたら、、「筋肉のつき方」です。筋肉のつき方がブルドッグを全部受け口「反対咬合」にしているのです。
指しゃぶり、口呼吸は、筋肉を変えてしまいます。筋肉が変われば骨も変わってしまいます。
骨が変わってしまうと歯並びも変わります。ただし改善すると子供のうちであれば、簡単に正常に戻ります。
「指しゃぶり」癖なので治ります。小学校2年生まで猶予はあると思っています。
指しゃぶりをやめてくれた子供さんの変化を載せます。
当院の症例
前歯に上下に隙間があります。寝る時には指を、普段は舌をその隙間に挟んでいました。指しゃぶりをやめて、あっという間に治りました。
同じお口には見えません。指シャブリを続けていると、開口(オープンバイト)の噛み合わせになります。これは矯正治療の中で一番難しい症例になります。
頑張って指シャブリを治しましょう。
時間的な余裕はあります。小学校2年生までに治せたら大丈夫です。
口呼吸は、実は、、癖ではありません。
ましてや態度とか心持ちではありません。
子供さんの努力では、改善できない場合があります。
鼻が詰まっていたら、、口で呼吸をした方が楽なんです。
口で呼吸するには、猫背になった方が楽なんです。
当院の症例を載せます。
矯正装置で口呼吸を改善する事で、気道が劇的に改善されました。それに続くように歯並びも劇的に良くなりました。
「いびきが減った」「朝の目覚めが良い」日頃気にっていた事も
ほぼ改善できます。
気道の確保が出来てないのに,「口呼吸はだめよ」「お口が開いてる」といった指導は、、子供さんに取っては大変です。
気道を確保する事で結果として、、、
歯並びが良くなる事で、姿勢が変わります。
姿勢が変われば、身体が変わります。
授乳期間は鼻呼吸しか出来ません。
詳しい事は良く分かりませんが、離乳の時期が早いと、
口呼吸になるのかな?と思っています。
母乳か、人工乳かでも違います。
言葉が早かったお子さんにも多い気がします。
口呼吸になるのには理由があるのです。
「口呼吸してるので、鼻呼吸にしてください」言われた事があると思いますが、、
ではどうやって?の問いに答えてもらえるでしょうか?
診査診断の無い、解決策の無い追い込みは、
子供さんにもご両親にも不利益になると思います。